【ステラのまほう】感想。青春なゲーム制作。

僕はアニメについて、あまり本数は見ないほうなのですが、気に入った作品については思い出のように、たまに思い返すようなタイプです。極端なことかもしれませんが、「気にいった作品=自分の人生の一部」と言っても過言ではないのです。

これまで色々とアニメを見てきましたが、話題にならず埋もれていった作品の中にも素敵な作品がたくさんあります。

今回はそんな作品の中から、ひとつ紹介します。

ゲーム制作に青春をかける女の子たちの物語。

今回は「ステラのまほう」を紹介します。


© くろば・U/芳文社
© くろば・U・芳文社/ステラのまほう製作委員会

引っ込み思案な女の子「本田珠輝」を中心に、登場人物の思いが交差していく青春ストーリーです。それだけだとありがちで没個性的だと感じるかもしれません。この作品の個性はズバリ、テーマが「部活動でのゲーム制作」だというところです。

ゲーム制作のなかでも、部活動という舞台を介して共同作業を描いた今作は、同じくゲーム制作という意味で「NEWGAME!」シリーズと似ているかもしれません。NEWGAME!が好きな人はきっと気に入ってくれると思います。

両者に共通しているのは、萌えキャラという記号で視聴者を釣るだけではなく、ストーリーをしっかり描いた所。ギャグも適度に散りばめられ、笑いあり涙ありのバランスの取れた作品というわけです。

ではNEWGAME!との相違はというと、青春という一度しかない時間を、ゲーム制作に費やす意味を問うていること。この点、NEWGAME!は八神コウへの憧れという涼風青葉の意思が最初からはっきりしていますが、本田珠輝については思いきり(と流れ)で入部し、その中で自分の青春の居場所を見つけていく物語となっています。

青春時代なにかに打ち込むことの意味とは。


© くろば・U/芳文社
© くろば・U・芳文社/ステラのまほう製作委員会

終盤、飯野水葉が家族から部活動を反対される場面で、関あやめが水葉をかばって言った言葉は、この作品の核心をつく重要なメッセージとなっています。

すなわち、「ゲーム制作やイラストで、誰か他の上級者がやってくれるのだから、意味がないということはない。どんな人であろうと、ゲーム制作に携わることは、その人の人生において自信や誇りになるのだ」。

これは、青春になにか打ち込むことそのものの意味を問う言葉だと思います。

この作品を見たならば、きっと「人生において必然ではないけれども、なにかにうちこむということはきっと意味のあることだ」と思ってもらえることと思います。

もちろん、楽しいことばかりではない。でも人生には必要なワンシーンだ。


© くろば・U/芳文社
© くろば・U・芳文社/ステラのまほう製作委員会

何かの制作に携わったことのある人ならば、必ず一度は感じたことがあると思うのですが、「なんだか楽しくない」「はたしてこれを作る意味はあるのだろうか」という考えに襲われることは、クリエイターの宿命と言っていいと思います。

時にそんな思いにかられた珠輝を、やさしく諭すのがこの作品の鍵をにぎる百武照。部活動のOGであり、時に神=メタ視点で物語を俯瞰する役割を担っています。

珠輝は親友の布田裕美音とのやり取りを通した「ゲーム制作が好き」という原点を持ってはいますが、その思いを支え、互いに前に進もうとする人々の存在もまた、大きいものです。

人は依ってたつもの。その意味でゲーム制作というのは、珠輝にとって人間関係づくりの原点を見直せるいい機会なのかもしれません。

あなたも創造主になれる。

水葉がiris先生のことを尊敬していることに、irisの正体・関あやめもまんざらではありません。ゲーム制作というのは、この作品からの印象を借りればファン的感情のやりとりであり、とてもにとって嬉しいことなのです。


© くろば・U/芳文社
© くろば・U・芳文社/ステラのまほう製作委員会

創造的になれば、最終話の珠輝のように次のステップに進みたくなるような成長を見せることもあるでしょう。何かを作るというのは、やはり人生における誇りなのです

そのフィナーレが最終話。作った作品が人の手にとってもらえる、売れる。反響を得られることは、新参創造主にとって心の栄養源です。

なんでこの作品が好きかというと、ここらへんが大きいのですね。僕は創造主に憧れを持っていながら、なかなかそこに手が届かずにいます。イラスト制作は一応しますが、版権しか描けません。ゲームなんて作れません。漫画も書きたいけど、ネームで手が止まってしまいます。なんでだろうと、常々悩んでいます。

そんな僕にとって、着実に成長していく珠輝は憧れの的なのです。制作を通しての成長と、創造主としての成長。その二重性に、惹かれているのです。

何かを作りたいという人には、きっと心の栄養になる。

これがこの作品を紹介する上で、一番伝えたいことですね。きっと、プラスになると思います。

以上、軽く紹介してみました。同じ思いを持つひと、共感した人にはぜひ見てほしいです。

配信サイトですが、dアニメストアでは確実に見られます。その他については公式サイトをご覧ください。

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