【3月のライオン第2シリーズ】8話(30話)感想 二階堂へ贈る涙

12月2日に放送された「3月のライオン(第2シリーズ)」第8話について、感想を書きます。以下、ネタバレを含みます。

書きたいこと

  • 必要とされたい、そのために強くなりたい。それは間違ってない。
  • 零はヒーローじゃないが、人を救おうとしている。
  • 強くありたい、そう願う二階堂がかっこよすぎる。
  • 島田から零は人の支え方を学んだ。
  • 大人の声優。

必要とされたい、そのために強くなりたい。それは間違ってない。


©羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会 ©羽海野チカ・白泉社

第2シリーズ8話は、零の内面の掘り下げがなされた回でした。誰か、というよりも、恩人に必要とされたい。その人間の根源的欲求に目覚めた零でしたが、いきなりなんとかしようとしても、うまくいかないもの。林田先生に諭されてしまいます。

どうでもいいですが、この画像のシーンいいですよね。零は相変わらず人に恵まれているというか、素直さが出会いをひきつけているのだと思います。この事に零が気づくまでに、どれくらいの年月がかかることか・・・。


©羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会 ©羽海野チカ・白泉社

このシーンは、モンスター教師になっているのに、林田先生が冷静(笑)。そのギャップが笑えました。

「そんなこと(あかりたちに)言ったらドン引かれるぞ」とは手痛い指摘。資金援助を真剣に考え、マジになっていた零は、顔が真っ赤。可愛い。

でも同時に、林田先生はフォローも忘れません。「その姿勢は間違ってない」という行間に読み取れる言葉は、この「必要とされたい、そのために強くなりたい。それは間違ってない。」というメッセージの間に込められていますね。

そのためには、零にできることを一歩一歩、やっていくしかない。諭された零は、冷静になって、そしてより成長した気がします。こういう失敗を繰り返して大人になっていくんだなって、ホントに良くわかります。これ言うと叩かれるかもしれませんが、僕も零にすごいシンパシーを感じているというか、日々失敗しながらの、ガタガタの成長曲線を描いていると思います。まっすぐ成長する人なんて、そもそも早々いない。

これからって時に、そこで、また、つまずく。でも、人に支えられ、立ち直る。

これですよ、これ。島田が、二階堂の倒れる前の、将棋の譜を零に見せたのは、まさに3月のライオンのテーマとも言える、支え合う人間関係を描いたものだと思います。そして、人を支えるにも、いろんな形があるのだな、と。

零に激震が走ります。会長と島田が、二階堂が倒れたという話を耳にしてしまうのです。島田に詰めよる零。そこを島田は一旦ははぐらかすものの、食らいつく零に根負けして、上述の棋譜を零に見せます。そして、二階堂の全てを話す。それも丼物屋(笑) なんかいいな、と感じたのは僕だけ?シチュエーションが渋いな、と。

それにしても、島田に食らいつく零は凄いなと思います。ここだけは僕は空気読んじゃって引き下がるなと。でも決してヒーロー気質じゃない。どこにでもいる男子高校生。それが人を救おうとモガイている。そういう等身大を描いたこのアニメの、奥深さを改めて感じます。

二階堂かっけえ!!!持つもの、持たざるもの。


©羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会 ©羽海野チカ・白泉社

結果的に二階堂の顛末を聞いた零は、ひなたへの向き合い方を間接的に学ぶことになりました。その経緯は、涙なしには語れないものです。

子ども将棋大会の会場で二階堂をはじめて見た島田は、「金持ちは良いよな、どうせ道楽なんだろ」程度の感想しか持ちませんでした。しかし、棋譜と二階堂の気迫を見た島田は、文字通り二階堂が命を賭けて将棋に向き合っていることに気づきます。

そんな島田の弟弟子に、二階堂がなったのは運命以外の何者でもないでしょう。

持つもの、持たざるもの。確かに、傍目から見ればお金持ちのボンボン。他人は勝手に推測し、実際のところなんて鑑みないものです。ですが棋譜を見て、島田にはわかってしまった。そこが運命を引き寄せたんでしょうね。

二階堂は、他人にはそのお金持ちという境遇を妬まれ、自身には「小学生らしく出来ない」自分の境遇に苦しみ。彼が駆け回れるのは、将棋の盤の上だけだったのです。

それは、何も将棋が好きだから、というだけの理由ではない。強くありたい、その望みが、彼の生き様に現れているわけです。

それは、負け続きの二階堂を励ましたいと手を抜いた島田への、二階堂の反応に現れています。

将棋の世界でさえ弱いやつ扱いされたら、俺はどこで生きたらいいのか!」。涙ながらに叫ぶ二階堂。強くありたいと願うものに、同情は無用どころか哀れみでしかないのだなと、感じました。

僕はここらへん、よくわからなかったのです。周りにも、人を寄せ付けないような特質の方がいらっしゃいます。彼が苦しんでいる時、彼と共通の知り合いに言われたのは、「同情をかけてやるのは、哀れみをかけるのと同じことだ」という言葉。

これが、二階堂を通して僕も理解できました。女性の皆さん(いるかわかりませんが)、男にはプライドというものがあるのです。なかには素直な男性も居るでしょうが、そんな彼にもプライドというか、「これ以上引けない」という領域が存在するのです。そこに、決して踏み入ってはいけません。プライドを傷つけたり破壊すれば、関係の破滅を招くことでしょう。

零も、それを学んだ。

島田に学んだ、人の支え方。


©羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会 ©羽海野チカ・白泉社

島田は、自分の失敗を表明することで「お前も俺を同じことを、二階堂にするのか」と静かに説きます。零の目には、涙。おそらく零はいろんな意味で、自分を悔やんだことでしょう。

これで、ひなたへの対応の仕方も、「戸惑い」「寄り添い」からより確実なものに変化していくでしょうね。なんか、すごい成長物語を見ている。この感動と一緒にくる充実感、他では得られませんよ。

そんでもって、島田の「雨が降ってるな。駅まで近いし、走るか」ですよ!かっけえ!いやあ、いい人間に囲まれてるなあ。青春。

二人の大人。の声優。

林田先生と島田。零は、二人に学びました。

この二人の声優(林田先生:櫻井孝宏 島田:三木眞一郎)の演技は素晴らしいですね。声優ってすごいな、と。ある意味、声だけで表現するという面では、声優はリアル過ぎるリアルさを求められるものです。そこをバランスを取って、渋い大人を演じる。それも、演じすぎない。3月のライオンを支えている両声優に、素直に拍手です。

今後はまだ読めない。

区切りの良いところで終わったので、次の回はまだ読めませんね。まあ、焦らず来週を楽しみに待ちましょう。

まとめ

  • 必要とされたい、そのために強くなりたい。それは間違ってない。
  • 零はヒーローじゃないが、人を救おうとしている。
  • 強くありたい、そう願う二階堂がかっこよすぎる。
  • 島田から零は人の支え方を学んだ。
  • 大人の声優。

今回は、個人的に満点です。これに涙せず、何がファンだろうか!いや、言い過ぎ。ですが、掛け値なしに面白いアニメですよ。

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