【3月のライオン第2シリーズ】9話(31話)感想 川の畔で

12月9日に放送された「3月のライオン(第2シリーズ)」第9話について、感想を書きます。以下、ネタバレを含みます。

書きたいこと

  • 自分のための戦いに零は終止符を打つ。
  • 零は大事な人のために走る。
  • 不器用だからこそ輝く二人の生きざま。

零は、いつも自分のことで、精一杯だった。


©羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会 ©羽海野チカ・白泉社

ここ数話と、扱っているテーマは一緒ですね。零という器に水が注がれ、溢れそうになった時、器はまた大きくなる。成長物語が、そこにはあります。

自分のことで、精一杯だった零。それが、こんなにも成長を見せる。

山崎との一戦。二階堂に対する山崎の戦い方に疑問を持っていた零は、その疑問が義憤に変わり、「ミスを待つ」得体の知れない怪物にぶつかっていく勢いでした。霧のようなそれに突っ込めば、前のめりに転がるだけ。戦う相手は、自分ではなく盤の向こうにいる山崎なのです。

自分との戦いは、これまで零を通して多く描かれてきました。もうその段階ではないのだと、物語が証明していきます。


©羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会 ©羽海野チカ・白泉社

自分と戦ってばかりではいけない、そう気づいたのは、零の中に染み渡っていた二階堂の言葉のおかげ。そう、これこそライバル関係なのだと。

この展開は熱いですよ!自分との戦いに終止符を打ったように見える零。これからは、誰かのために戦わないといけない。そして、その成長を支えてくれた二階堂は、零の成長を心から願っていた。

これを、見事に描ききったストーリーには、感動を禁じえません。

二階堂と一緒に、テレビの前で思わず震えました。

胃薬で思い出す、大事な恩人のこと。


©羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会 ©羽海野チカ・白泉社

零にとってひなたが恩人なのか、それとも大事な人なのか。ビミョーに変化してきている感じがします。今はただ支え合うだけですが、今後お互いを高め合う関係になっていくのではないかと、期待させる何かがあります。

零が、新京極の商店街で「おそらく、笑い声響くこんな場所には(ひなたは)いられないはずだ」と気づいてから、町を鴨川まで走るのが個人的には今回のハイライトですね。

結局、不器用にしか生きられない、遮二無二な零の姿がそこにはあります。一見スマートに見えて、すごい熱さと不器用さを備え持っている。器用に生きられないからこそ、輝くものがそこにはあります。

それはひなたも、そう。ぶつかっていく事でしか、まだ自分を表現できない。だから、恐怖の対象の前に、まだ身を震わせることしか出来ないのです。学校内では孤立無援、どう戦うのか。

今回の序盤、ひなたは修学旅行が嫌で胃を痛めます。直接的に悲惨な状況が描かれない(凄惨ないじめの様子)のは、ある程度ひなたが強さを持っているから、相手も強く出てこれないというのもあるでしょう。ひなたは心を痛め、それでも戦い続けているのです。

やられるだけのいじめを見るよりはまだマシですが、それでもこれは見ていてキツイものがあります。

不器用にしか生きられない、そこに輝きがある。


©羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会 ©羽海野チカ・白泉社

町を走って、髪をクシャクシャに乱しながら、ひなたの前に現れた零。ひとり、川の畔のはずれで泣いていた、ひなた。何があったのかはまだ描かれませんが、僕も修学旅行とか大嫌いなくらいには友達居なかったので、ひとりでいるだけで辛いのは、よくわかります

零にとって、過去のこういう学校行事での”ぼっち的”振る舞いは、ある意味では逃げであり、後悔だったのでしょう。ひなたは、後悔したくないから、修学旅行に行くと宣言していました。

ここらへんがうまくストーリーに噛み合ってますね。

やっぱり零には、応援しかできないと思う。

原作未読なのでこの先の展開はわかりませんが、零にはやはり応援しかできないと思います。ひなたが自分で「勝った」と納得できるまでは、戦いが続くでしょう。背中を押されるだけならともかく、介抱されるような戦い方は、負けず嫌いのひなたにとって「勝ち」とは呼べないでしょうから。

ひなたがどんな勝負を迎えるのか、今後の展開が楽しみ・・・いや、不安です。正直。

まあ物語的着地点は、ストーリーのコンセプト的にはバッドエンドにはならない雰囲気ですから、不安は無用の長物でしょうが。でも楽しみ、とはいえないですよね。それでも毎週テレビの画面に惹きつけられる魅力が、3月のライオンにはあります。

まとめ

  • 自分のための戦いに零は終止符を打つ。
  • 零は大事な人のために走る。
  • 不器用だからこそ輝く二人の生きざま。

いやあ、きつい展開なのにキラキラしてますね、この作品は。

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