2022年2月23日現在、7/16~11/15間見学可能となっています。期間外は見学できません。
詳しくは競走馬のふるさと案内所をご覧ください(他のサイトへ飛びます。)
この記事の続きになります。今回はビッグレッドファームとアロースタッドを見学に車で日高を訪れました。
見学の手順は「競走馬のふるさと案内所」などでしっかり確認してください。こちらに実例を示しています。
なお、見学期間(7月16日~12月12日(11月から見学期間終了日までは土・日のみ見学可能))のみの見学が可能です。
アロースタッドには30分遅れで到着
さて、見学開始時間を30分過ぎて、ようやくアロースタッドに到着。もし自分しか見学者居なくて、牧場の人待ってたらどうしよう・・・とか思っていたのも杞憂に終わりました。アロースタッドの玄関から道路を挟んだ芝生に車を停めるのですが、そこには既に10台ほどの車が!
入って左手「アローショップ」の看板のプレハブ内のBOXに書類を提出し、いざ厩舎へ!
プレハブ内には「おがわじゅり」さんのアロースタッドに向けた漫画も。種牡馬のプライベートを見るのに、こういうのも結構参考になりそうですね。
厩舎を目の前にして、なんだかワクワクしてきます。
お出迎え
さて、最初に出迎えてくれたのは・・・
レッドスパーダ。G1こそ勝てなかったものの、重賞を多数制覇し存在感のあったマイラーです。
正直、ダートのフェブラリーステークス挑戦以外はあんまり印象になかったのですが、プライベートではいい子さんのようで、カメラに物怖じせずジッとしていてくれます。とても優等生だという印象を持ちました。
タイキシャトルの後継種牡馬ですが、現状は苦戦気味。競争馬時代の実績はあるだけに、今後に期待です。
お目当ての馬は・・・
そして本日のお目当て、ワンダーアキュートとご面会。嬉しい、という一言につきますね。こうして会えてよかったと。
競走馬は、お金と一緒にファンの思い出を背負って、走ります。僕の思い出は、2011年暮れの大一番・東京大賞典。あのスマートファルコンを数センチ差にまで追い詰める叩き合いを演じますが、惜しくも2着。馬券は3連単が当たったものの、現地で僕も悔しい思いをしました。
あの時は、激しい気性と輸送による馬体減がとても心配でスマートファルコンとの1着2着2頭軸としたのですが、そんな心配をよそにあれだけのレースをしたこと、頭が下がります。
そんなワンダーアキュートもベテランの域に達した2014年夏。東京大賞典と同じ舞台、大井のダート2000mで行われた帝王賞にて、3番人気の下馬評をひっくり返して勝利します。下馬評はあくまで下馬評、そしていつでも勝つための策はあるんだと、そんな事を教えてくれた気がします。
僕が印象的なのはこの2走ですが、これ以外にも2009年武蔵野ステークスや2015年かしわ記念など好レースが目白押しですので、ぜひレース映像をYoutubeなどで見てみてください。
そんなワンダーアキュート、下をペロペロ。
頭が痒いのかこすりつけて、
僕が写真を取ろうと前に出ると、奥に引っ込んでしまいました。お尻がこんにちは。
でもお尻もでかい・・・国内格付けとはいえ、さすが元G1ホース。
いったん別の馬を見てみることにします。
ディーマジェスティが可愛い。
なんだか興味ありげにこっちを見る皐月賞馬ディーマジェスティ。アロースタッドで一番可愛らしかったです。
寝藁を咥えて決めポーズ。
振られた(?)僕を元気づけてくれたのは、G1を勝てないながらもファンを魅了したあの人気馬ペルーサ。青葉賞を勝利後、ダービーで2番人気に推されるも6着。その後は敗退が続き、それでも青葉賞の勝利の一閃の差し脚を目に焼き付けたファンの心を掴んで離しませんでした。
2015年札幌日経オープンでは久々の勝利。これは僕も現地で見ていました。
そんなペルーサは、なぜか藁を咥えてポーズを決めてくれます。いったん引っ込んだかと思うと・・・
別の藁を咥えてます。どうしたんだペルーサ、いつもは塩対応だって聞くのに・・・
思わずこっちは笑みがこぼれてしまいました。
他にも有名な実績馬多数!
アロースタッドの一番人気トーホウジャッカルはなぜかフル○ッキ・・・
なぜだ。
トウケイヘイローはなんだかマイペース、でもレッドスパーダと同じくいい子さん。
香港カップの2着は、思わずモニターの前で叫びました。「差せ!」「差せ!」
フランスの名馬シリュスデゼーグルには勝ったものの、勝ち馬にはギリギリ競り負け。
結果はともかく、香港カップでは次に期待のできる結果を残してくれました。ところがその後は燃え尽きたのか振るわず。サラブレッドのメンタルとは脆くもあるのです。
こちらガルボもいい子。長く活躍したマイラーで、無事是名馬を体現したと言えます。
2012年東京新聞杯は当てさせてもらいました。感謝をこちらも”目”で語りかけますが、届いたかどうか。
ミュゼスルタン。重賞勝ちは新潟2歳Sのひとつのみも、健康面での引退とあって能力は評価され、さらに短い戦歴ではありますが種牡馬入りしました。こちらはお利口さんといった感じ。
このオカッパは・・・
すぐ引っ込んじゃいました。ヤマカツエース。去年まで現役バリバリでした。
レース日程の関係上、3ヶ月の間に2回行われた金鯱賞をどちらも制し話題となりました。
経歴は地味ながら差し脚は鋭く、さすがキングカメハメハ産駒といった印象。
シニスターミニスター。ダート短距離の外枠といえば、シニミニ。でも出てきてくれません。
ナカヤマフェスタもご機嫌よろしくないのか。引っ込んで出てこず。凱旋門賞をワークフォースの2着、ステイゴールド産駒よろしく意外性の塊です。産駒もやっぱりムラがあり、しばしば”荒れ”を展開しますね。
カメラ嫌いのビッグアーサーも、遠くからなら許してくれました。福永騎手を背に高松宮記念を制したG1馬です。
もう一回ワンダーアキュートを見に行くと、じっとしてくれています。
しかもこっち見てくれた!
ここぞとばかりに視線を送ってメッセージを伝えます・・・
ワンダーアキュート分を吸収して、満足できました。また会おう!
他にも愉快な種牡馬たち。
変顔グランプリボス。これでも英国にも挑戦したG1ホースです。ずっと変な顔してます・・・。
ネロは寝そうな顔してるし・・・
ラニは引っ込んだままです。本当に人に興味ないんですね・・・。
ダービー馬ワンアンドオンリー。いい子です。なんだか彼もこっちに興味を示している。
因縁?
・・・なんだか視線を感じる
トーホウジャッカル。
通り過ぎてから振り返ると・・・
ジーッ
なんだか妙な視線を感じるのでした。因縁でしょうか(思い込み)。
そんなこんなで、ユメのような30分でした。見学終了時間の16時になると、お客さんたちも皆引き上げていきます。
さらば、また会おう!
帰ろうとすると・・・
と帰ろうとすると、1頭が嘶きます。すると他の馬も鳴き始め、いつしか大合唱に。
なんだこれは、「帰らないで」なのか「また来いよ」なのか。
種牡馬たちにとっても、見学者とのふれあいは楽しみなのかもしれませんね。
お邪魔しました。
なお、見学期間が決まっているのに加え、二十間道路臨時案内所での受付は必須ですので、忘れずになさってください。
いやー楽しかった!そして濃かった!
トーホウジャッカルにはなんだかまた会わないといけない気が勝手にしてます。
種牡馬のリラックスした姿を見に、みなさんもぜひ。マナーを守って楽しく見学。
・・・疲れた後の3時間の帰路はさすがに運転下手な僕には堪えました。
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