しばしの引きこもり後。夏の福浦港で◯◯◯◯◯に襲われる。

引きこもりと釣りと

しばらくぶりの「引きこもりと釣りと。」更新です。

すみません、なぜ更新できなかったかと言うと、単純にモチベーションが落ちていた面が大きく・・・。

ふと見ていたテレビに写った、NHK「ハートネットTV」の引きこもり特集で、「さとう学(@buriko555)」さんのひきこもり文学朗読を視聴、なんとなく「再開しなきゃ」と思ったのです。

 

引きこもりが世間に理解されないのならば、こちら側から語るしかないのです。そんな意義も踏まえ、再び「引きこもりと釣りと。」を再開することにしました。

 

 

ひきこもり3年目の夏。

この頃は、記憶の限りでは非常に調子が悪く、家に引きこもりっきりの日も多かったです。

大学はほとんど行けず。釣りも6月になるまでついに1回も行きませんでした。

 

にもかかわらずこの年は、釣行回数が30回近くに及び、「一回行きだしたら止まらない状態」で、釣りに行き続けました。

それは、精神状態の悪さを自分や親にごまかすためでもあり、そして単位を落とし続け、留年が何年も重なる状況に対する現実逃避でもあったのだと思います。

 

そんな現実逃避の入り口、7月はじめ。神奈川県西端の町・真鶴の漁港でとても「かゆい」目にあうのでした。

 

雑魚(食べられない狙い以外の魚)が釣れる釣れる。

この漁港は、小さいながらも魚のストックが多く、ネンブツダイ系の魚やメジナの稚魚がこれでもかと釣れました。また、アジが回遊してきて、僕のサビキには見向きもしませんでしたが、良い漁港だという印象を持ちました。

 

問題は、夕方以降の釣りです。

 

この日は、親子連れが来ていて同じ場所で釣りをしていたのですが、なにか肌の露出している部分に「塗って」いたのです。

 

これ、おそらく「ハッカ油」だと思うのですが、これがあるとないとじゃ大違い。

磯で釣りをしている人ならもうわかったかもしれません。僕を襲ったのは、そう。

 

イソヌカカでした。

 

帰宅後、肌の赤いブツブツに気づく。

釣り中は、とくに自覚症状もなかったのです。せいぜい、夕方になってきてなんか虫がまとわりつくなあ、程度の認識でした。

 

それが家に変えると、腕にびっしり赤いブツブツができていて・・・

 

就寝後、数時間で飛び起きることになります。

 

ブツブツが直径2cmほどに大きくなり、そしてそのブツブツすべてがめっちゃくちゃかゆい

 

こんなでかい文字で表現しなければ、今でもムズムズしてくるほど、あのかゆみは強烈でした。刺された腕のブツブツを、爪でかいてもかいてもおさまらない!!!

 

そのかゆみは三日三晩どころかまるまる1週間続き・・・その間寝不足に悩まされました。

 

以前、自室が、引きこもりらしくカビだらけになって、そのおかげで喘息が発症したことがあったのですが、まさにあれくらいの苦しさでした。寝られないって、こんなに辛いのかと・・・。

 

ステロイド系の塗り薬を医者に行って貰いましたが、効き目は微妙でした。

やはり、夜になるとかゆくなるのです。とくに副交感神経が優位だと、こうなるみたいですね。

 

お湯をかけると一時的にかゆみはおさまる。

発症1日後、ネットでイソヌカカによるかゆみと断定。お湯をかけるとかゆみがおさまるという記述を発見し、試してみると嘘のようにかゆみがなくなりました。

 

といっても、これは数分だけの話。しばらくするとまたかゆみがぶり返してきました。

 

この頃、熱いシャワーを、汗だくになりながら浴びた記憶があります。

なんか、気持ちよくなってきちゃったのです。かゆみが引く熱いお湯をシャワーで体に浴びる。軽快な水の振動が肌を遊びながらかけまわり、その間僕は恍惚とした感情に包まれる・・・。

 

ハマってしまったのです、かゆみが消えるという現象が面白いというのもあるし、本来Sである僕のわずかなMっ気が多少顔を出したのでしょう(断じてMではない)。

 

かくして、自らの新たな一面を、イソヌカカのせいで引き出されることとなってしまったのです・・・。

 

対処法:ハッカ油とシーブリーズを混ぜたものを肌に塗布する。

これが一番だとか。

 

かくして、二度と福浦港に行かず。

こうして僕は福浦港に二度と行かないどころか、東伊豆への遠征に恐怖を覚えるようになりました。

 

イソヌカカというのは本来、水のきれいで波の穏やかな磯にいて、恵まれた環境の象徴なのです。

 

ですが、あのかゆみはNo thank you!もう二度と味わいたくありません。

 

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