オタクはキモいと蔑まれるだけの存在ではない、知識と熱意の伝道者だ!

この記事は約4分23秒で読めます。
スポンサーリンク

オタクは蔑まれてもしょうがない。笑い話のネタにされてもしょうがない。

ジャパニメーションがもてはやされるようになっても、かつて「アキバ系」とバカにされて(当時はオタクじゃなかったのですが。キモい見た目だけで決めつけられ、知らない人から罵られました。)そのトラウマが心に傷を作る世代なので、上記のような思い込みが消えません。

アニメにしても、魚にしてもオタク話を話相手に振る時はよーくTPOを考慮するし、その反動でオタク話が通じる相手がいると正気を失ったように早口で喋り倒します。いやーキモイのはわかってるっす。

ですが、オタクはキモいだけの存在ではない!そう確信したのが、以下の文章です。

確かに大きなお金をかけて観光用の列車を走らせて、マニアが写真だけ撮りに来て、乗らずに帰ってしまうのであれば、いすみ鉄道にとってみたら売り上げになりませんから、やる意味はない。こう考えるのはもっともなことです。

だけど、私は、「まあ、いいじゃないですか。いすみ鉄道を皆さんに知ってもらって、いらしていただければ、必ずプラスになりますから。」と言って、撮り鉄さんたちから直接お金を徴収するようなことはしてきていません。

引用元:「撮り鉄さん」はお客様です。

引用元の記事の趣旨は、観光列車を走らせることで、写真を撮る「撮り鉄」と呼ばれる人でさえも、地域でお茶を買ったりインスタグラムで鉄道を広めてくれたりして、様々な経済的効果を地域にもたらしてくれる、というものです。

このブログを書いているのは、千葉県を走る「いすみ鉄道」の社長さん。経営者目線で「マニア」を経済的に肯定していただけるのは、オタク(マニア)の僕にとって心強いものです。

こうした活動をしている人もいます。

北海道・鉄道史の誇り。往年の「特急おおぞら」を国鉄色で未来へ

引退する列車を、クラウドファンディングで資金を募って保存しようという運動です。

オタクなんてキモいし、ましてや鉄道列車保存して何になるの?そんな頭のかたい方に、あえて上から目線でオタクの社会的意義を書いていきたいと思います。


無骨でシンプル。実際にこんな強面が線路を走っていた時代があった。

結論から。オタクは知識を世の中に広める伝道者だ!

オタクと言うと、内輪で喋り倒してそれでオシマイという、生産性のない存在だと思っている方もいらっしゃるかもしれません。かつては、そういう側面があったことも否定しません。よくて同好の士が購読する雑誌の範囲でしか言論を行わない、そんな時代もあったかもしれません。

ですが、それは宮崎勤事件をはじめとしてオタクがマスコミから、まさしく弾圧されていた時代の話。

オタクとは基本的に、自分の知識を広めたがります。周囲に知識を与えることで、存在肯定を得るわけですね。

いまはネット・SNSの時代。オタクが、そこかしこで、情報を発信しています。それも、オタクしか検索しないような濃ゆい検索ワードで引っかかる記事を書いています。いつもの僕みたいに。

そんなオタクですが、時としてその膨大な知識が必要とされることがあります。それは、例えばJR北海道の経営危機です。

ここで、なぜ鉄道列車を保存するのか、その答えの一つを書きましょう。それは、「忘れない」ためです。忘れないことを否定するのは、博物館なんて無くなっちまえと言っているのと同義です。過去をきっちり認識する、そのためには実物が保存されていることが不可欠なのです。なんでもいいです、過去の遺物といわれるようなもので、本物を目の前にすると、見たこともない「往時」「現役時代」が脳内に想起されることはありませんか?


夕張の鉄道保存会が保存している鉄道車両と駅名板。

忘れないの究極が、「津波てんでんこ」であり「ここより先津波の浸水地」の石碑なのです。忘れずに過去に遺産を残すことがどれだけ大切か、わかっていただけると思います。

オタクとSNSは親和性が非常に高いです。会話が、やり取りのきっかけが、オタク同士には最初から形成されているからです。鉄道オタクならあそこの駅そばが美味いだとか、声優オタクなら内田彩の魅力はその仕草、だとか。魚オタクなら触ってはいけない毒針を持つ魚も大抵わかっています。そういう情報をネット上で共有し、ネット上のコミュニティ内で拡散することで、オタクは存在肯定を得ているのです。

なぜJR北海道の経営危機にオタクが役に立つのか。

JR北海道の経営危機に戻りましょう。なぜオタクが経営危機の話に役に立つのか。

前述したとおり、オタクはネットで情報を発信しています。鉄道オタクも例外ではありません。

中学生の頃、ある鉄道好きの大学生が書いていたブログをよく読んでいたのを今でも覚えています。内容は、鉄道の話、スーパーのバイトの話、そして、ただ、特急列車に揺られ本を読むという贅沢話。本を読むためだけに、八王子から甲府まで特急に乗るのですから。ブログからは、鉄道を楽しむことの意義深さ、そして奥深さを認識することができました。

鉄道オタクは、なにも鉄道だけに拘って生きているのではない。その背景には様々な社会的背景を背負っているし、いっちょ前のペルソナを持ったひとりの人間なのです。

そうした人々の発信する情報は、経営者の目線からでは網羅しきれない様々な知識にあふれています。いわば、鉄道に関する思い出話とか他人にとって「どうでもいい」ことまで含めて、「鉄道への熱意」として情報のレポートを残しているのです。検索エンジンは、そのレポートのインデックスです。

JR北海道、北海道に足りていないのは、このどうでもいいかもしれないが実は重要な情報群を、自らの血肉とするために噛み砕く咀嚼力だと思うのです。


廃止が決まっている石勝線夕張支線・夕張駅。

テレビなどで専ら報道されるJR北海道に関する情報は、利用者の声や利用実態、そして赤字額といった上澄みだけです。その下には、鉄道の持つ潜在能力が眠っているにもかかわらず。

赤字だから、経営やばいから廃止しましょ。では、残念ながらJR北海道の未来は暗いと言わざるを得ません。そして、鉄道がなくなるということは北海道の衰退にも関わります。

別に、札幌以外なくなっても構わないというのなら、どんどん廃止すればいいと思います。ですが、そんなビジョンすら持たずに数字だけで語るのでは、時代遅れというものでしょう。

ビジョンがないというのは、日本政治にも言える話なのですが、これはまあ置いといて。

ここまで書いて、おわかりいただけたでしょうか。そして、オタクにはもう一つ役割があります。オタクは、知識の伝道者なのです。ネットは毎日万博博覧会状態です。まあそこまで賑やかではないですが。

そして、知識だけでなく「熱意」も伝道するのがオタクです。言い換えれば「関心」ですね。

関心がなくなれば忘れ去られる。オタクはそれを阻止している。

経営者が100の熱意を持っているとしましょう。それに関わるオタクは、その熱意をできるだけ失わないような形で、知識や情報を世の中に広める役割も持っています。オタクがいなければ、50伝わっていたはずの熱意が3しか伝わらないかもしれません。

前述したとおり、忘れ去られることが一番怖い。最悪なのが、前に一度体験したのに、忘れたせいで同じ過ちを繰り返すこと。それを防ぐ意味がオタクの知識にはあるのです。

ちょっと肯定しすぎたかな。でも話の骨組みは間違ってないはず。

肯定しすぎて、自分でもむずがゆい感じがします・・・。

今日は、買い物がてら三笠の幌内線萱野駅跡地を見に行ってきたのですが、駅舎は春のオープン前で、業者が入って作業中でした。

僕も鉄道に関してはニワカオタクですが、平常時でも鉄道は「心」の関心事ではあります。日本にオタクがもっと増えて、レポートを増やしていってくれないかな、と思います。もちろんこの記事も、その一環として書いてます。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする