最近人と会う機会が多く、自分のコミュニケーションを取る能力を見直す機会になっています。
今回の記事では、そんな中で気づきはじめた「幸せになる方法」について書いていきたいと思います。
幸せの条件:資本・人間関係・環境
幸せには3つの条件があると思います。すなわち、
- 資本
- 人間関係
- 環境
の3つです。
(適度な)資本
人間、貧すれば鈍するで、資本、つまりはお金がないと苦しい思いをします。
宵越しの銭は持たない、仲間や楽しみさえあれば幸せさ、なんて方もいらっしゃると思いますが、やっぱり不安はつきまとうもの。
不安を持たない幸せ、という意味で資本はやはり大事なんだなと思います。
適度な、と書いたのは、あまりにも身に余る資本は、人を狂わせるからです。
人間関係
孤立しながら、幸福を保っている人はかなり「強い人」だと思います。鉄の心がなければ折れるか腐ってしまう所。
当然のことながら、人間には承認欲求がありますから、日々のエピソードの共有から、悩みの打ち明けまで、人の気持ちを軽くしてくれるのが人間関係なのです。
もちろんそれが束縛となって我々を苦しめることもあります。だから、お互いが自立し依存しあわない適度な人間関係を持っている人は、とても幸福だと思います。
環境
環境が整っていれば、幸せという人もいると思います。
でっかい家に住んで、幸せな家族がいて。その中で様々なストーリーがあって、家族という構成が出来上がっていて。
あるいは、キレイな空気が吸える、田舎に住んでいるというだけでも幸せかもしれません。
ひとつ言えるのは、東京は人が多すぎて、息がつまる、生きづらい。ということ。
幸せになる近道は、この3つを「整える」こと。
よく、自分の心持ち次第で幸福は引き寄せられるというメッセージを目にしますが、いくら辛い状況下で幸せだと思い込もうとしても、限界があると思います。
それよりは、自分の周囲の状況を変えるべきだというのが、この記事の趣旨です。
整える、というのがひとつポイント。
手に入れるでもなく、奪うでもなく。整えるというのは、今あるものを活かしてブラッシュアップしていくということです。
人間、一足とびは時に足を挫く結果になりがち。環境を激変させたりしてストレスを感じるよりは、足元から変えていこうというのが、現実的です。
とはいえ、全て揃っている人は殆どいない。
どれか欠けても、不幸だと感じる要因になるでしょう。
最近見た映画で、メキシコ・アメリカ共同制作の「ROMA」というものがあります。Netflix限定配信という配給の方法が画期的な作品です。All roads lead to Roma.という、日本風に言うならば「住めば都」という外国のことわざをタイトルのモチーフにしていると思われます。
この映画に登場するメキシコ人の一見裕福な家庭と、その家庭に仕える移民の家政婦との関係は、とてもホッコリするものでした。よくある家主が使用人をいじめるような作品ではなく、淡々と家族の出来事を描きながらも、自然の美しさや家政婦と家族の絆に思わずじんわり泣けて来るような、やはりホッコリする作品です。
作中では、家庭に訪れるある不幸から、不幸が連鎖していきますが、家政婦のとある「懺悔」から、重荷から開放された家族が幸せを取り戻すというストーリーです(かなりネタバレかもしれん・・・)。
この映画を見て思ったこと。つまりは、たとえ現状幸せでも、トラブルなどで不幸に叩き落とされることはある。だが、それは3つの条件、あるいはそのうちのどれかが揃っていれば乗り越えられるということですね。
試練を乗り越えるための力・資産を蓄えること。
結論になりますが、幸せになる方法とは、3つの条件もしくはどれかを整えて、試練を乗り越えられる状況を作っておくこと、という結びになります。幸せとは平時、平穏な時のことなのですね。だから、平時に戻ってこれるように試練に備える、そんな心構えがいいのだと思います。
こんなことを書いたのは、アジア系外国人留学生と話をしていて、彼らの決して恵まれているとは言えない環境、でも素朴な人間らしさを持っている所に着目し、幸せとはなんだろうと考え始めたことがきっかけになっています。
日本はもう先進国とは言えない状況に、追い込まれつつあります。言い換えれば、国難がやってくる前夜と言えます。
だからこそ、こういう幸せってなんだろうと、一人ひとりが考えを持つことって、大事なんじゃないかと思うのです。
この記事が、何かの一助になれば幸いです。ここまで読んでくれてありがとうございます。
昔書いた同じテーマの記事。おしつけがましさが減った、かも。
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