パネル展【北海道の鉄道 過去、現在、未来】を観て鉄道の未来を考える。

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北海道民として、鉄道の危機は身近で直近の問題です。そうした世相もあり、鉄道のパネル展があるというので行ってきました。念のため、開催は2日間で、明日26日が最終日です。明日の展示時間は16時までとなっていますので、見に行きたいなと言う方はお早めにどうぞ。入館・閲覧無料です。

今回書きたいこと。

  • 北海道は鉄道が拓いた。
  • 北海道だけでなく、日本全体で赤字インフラに関する議論を始めるべきだ。
  • 廃止論の陰で、様々な活動をしている人のことを忘れてはいけない。

盛況でした。鉄道の魅力はやはり失われません。

けっこうな数の人が、真剣だったり、和やかだったり様々な表情を浮かべながら、その場を楽しんでいるという印象がありました。パネル展ではありますが、スタッフの方が笑顔で出迎えてくれることもあり、雑談を楽しむ方も多く見られました。また、メディア(NHK札幌?)の方も室内を撮影していました。


入り口でスタッフの方が渡してくれる硬券の「きっぷ」。これだけで懐かしい感じがしますね。

過去。鉄道が拓いた北海道。

北海道には森林鉄道・簡易軌道も含めたくさんの路線がありました。現在でこそ骨組みだけのような状況ですが、昔はそれこそ都市部中心にかなりの鉄道が走っていたそうです。

釧路のあたりに、網目状に私鉄が走っているのを展示で知り、驚きました。今は根室本線と釧網本線だけですもんね。今は3方向に伸びる鉄路しか残っていませんが、昔はたくさんの路線が暮らしを、社会を支えていました。

この展示の趣旨は、現在そして未来の鉄道について考えて欲しい、ということだと思うのですが、そのための過去の資料の展示パネルの文章が、とてもわかり易くすっと読めるものでした。

モータリゼーションどころかITやAIを駆使して物流革命すら起きそうな今、鉄道は過去のものにされつつあります。ここで廃れるのを放っておくのではなく、その役割を考え直すことはとても大事だと思います。

鉄道は、なにも人間だけを運んでいるわけではありません。北見発の玉ねぎ列車とか、昔で言えば空知地方を栄えさせた石炭列車など、広大な北海道の礎の多くは鉄道だと行っても過言ではありません。

そして今、その鉄道が危機にひんしています

展示内容は、本当に基本的なことを厳選している。

基本的なことが中心ですね。深く知りたいという人には物足りないかもしれません。それよりも、これを見た各人が、鉄路の未来を考える、そんな機会になれば良いのにな、と思います。

現在。北海道のほとんどの鉄道がなくなる!?

鉄道は、年配の方を中心に今でも多くを引きつける魅力を持っています。乗り換えさえ上手く行けば、南・鹿児島は枕崎から北・北海道の稚内まで行くことが出来るのです。なんか、ワクワクしてきませんか?

そんな鉄道ですが、北海道は全国に先駆けて、赤字路線の存続見直しを迫られています。

僕は、これをただ指をくわえて見ているべきではないと思います。

欧米では、インフラは赤字でも存続されます。軍事的な意味もありますし、オーストラリアやロシアなどは鉄道がないとそもそも物流が成り立ちません。

ひるがえって、北海道。広大なのは同じですが、人口密度は比較的高く、人を運ぶことに重心が置かれています。それゆえに、以下のような廃止論が浮上するのだと思います。

  • 利用者がいない
  • 赤字になる
  • インフラとして存続不能とみなされる

僕は、現実論・理想論どちらも含めて、これは日本のビジョンの問題だと思うのです。すなわち、赤字インフラをどこまで支えることが、日本にとっていいことなのか、みんなでビジョンを考えよう、ということです。

これは日本全体の、未来の問題だ。

先程、先駆けて、という表現を使いました。島根県などを通る三江線の廃止など、赤字インフラの廃止はなにも北海道だけの問題ではないからです。

僕としてはこうです。まず、JR各社の経営努力にすべての責任を背負わすべきではない。それよりも、ビジョンをどう持つか、それをまずは考えるべきだと思うのです。

僕は鉄道維持の立場です。宗谷本線・釧網本線・石北本線はロシアと海上国境を接する地域で国防上・軍事上絶対必要ですし、大量に荷物を運べる貨物の役割は、今後高まると見ています。

そのためにもまず、赤字路線のうち、札幌・函館・旭川近郊を除く利用者の少ない駅を一気に廃止。赤字路線を特急や快速と貨物専用路線とします

廃止した過疎地域は、地域に経営を任せるバス路線で補います。疑似上下分離方式ですね。鉄道を維持するよりも、バスのほうが自治体にとって負担は少ないはずです。

具体的な数字はわかりません。ですが、このような策を取れば地域とJR北海道どちらも妥協できる線で議論を進められるのではないかと思っています。

その上で、赤字路線の赤字を国費で負担する。そんなところかなと思います。

鉄道廃止論の陰で、考え行動している人が居ることを忘れてはならない。

今回この記事を書くにあたり、自分の考えばかり載せて失礼に当たらないかな、と思っていました。ですが、こうして考えを表明することもまた、議論をすすめるという意味では重要な事なのではないかなと思ったのです。

今回、主催してくださった方には、考える機会を与えてくださり感謝です。

まとめ

  • 北海道は鉄道が拓いた。
  • 北海道だけでなく、日本全体で赤字インフラに関する議論を始めるべきだ。
  • 廃止論の陰で、様々な活動をしている人のことを忘れてはいけない。

おまけ。北海道庁旧庁舎の建物や常設展も面白いよ。

樺太の展示はなかなか知らないことばかりで、見ごたえがありました。

道庁そのものがレトロで見どころたくさんの建物です。ぜひ、明日鉄道展とともにご覧になって下さい。

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