映画「スタンドバイミー」感想。現代になって色濃くなる作品の死への意識。

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一般生活

明日は終戦記念日であり、お盆でもあります。

そんな「生と死」を感じる日頃に、ぴったりな話題を。

 

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子どもぶりに映画「スタンドバイミー」を見た

正直、子どもの時は内容を理解できていませんでした。

その時の僕にとってこれはただの冒険活劇であり、中学生だったかな、当時は金八先生の方が心に響いていたくらいでした(教師への幻想を抱いていた)。

 

唯一インパクトに残っていたのが、主人公の4人が沼に落ちてヒルに体中を吸われるシーン。

いつ沼に落ちるのかなと見ていましたが、今見ると主人公の一人ゴーディが語る「パイ食い大会」の方が衝撃度は高いですね。

窓開けてたのに声上げて笑っちゃいました。それで?という感じの「オチ」も含めて。

 

さて、そんなこの作品。評論は他の人にお任せするとして、好き勝手書いていきます。

 

死を意識したことがあるか

「日本人 死への意識」といったワードで検索するとわかるのですが、現代社会では死とは病院の冷たいイメージ、あるいはどこか他人事と結び付けられ、必ず降りかかるものだという意識は次第に薄れていっています。

 

「4番線、各駅停車横浜行きがまいります。黄色い線の後ろに立って・・・」

 

こんなアナウンスにも、列車の安全管理とともに、どこか死を他人事とさせるような装置が働いているように感じさせられるものです。

列車に飛び込めばもちろん即死。そして鉄道の運行に著しい支障をきたします。

 

こうした不合理を排除するために、人類は便利で安全なものを求め、消費社会を形作っていきました。

極度に合理化された社会では、死とは常に他人事であり、自らとは無縁な存在なのです。

 

ですが、あまりに行き過ぎました。

 

列車接近のアナウンスの通り、安全のために自らの判断すらも他人に丸投げするような社会では、戦争もどこか他人事。それどころか公園ではボール遊びができなくなり、子どもたちが「どこまでやったら危ないか」を学習する機会が損なわれています。

 

死を他人事とすることへの警鐘

この映画「スタンドバイミー」は、そうした死への薄れゆく意識と、そしてそれと相反する若々しい命を対峙させることで、死と生の鋭利な切り口を観客に明確に示しました。いや、現代だからこそ、そうなってしまったという皮肉がここにはあるのです。

 

きっと、当時よりも人間の生きる自由度というものが、かつてよりは失われています。

だからこそ、この映画が呼びかける死への意識が、より強くなっているのです。現代になって状況が公開当時と変化し、より一層エッジが効いてきているのですね。

 

孤独死が怖いか

孤独死が社会問題となっています。

 

これは様々な問題や背景を伴った課題ですが、一方でこれを必死に避けることが、果たして人間らしいのかどうか、僕は気になるのです。

 

それよりも、死ぬとき「ああ、いい人生だった」と思えることの方が大切なのではないでしょうか。

 

誤解してほしくないのは、死を意識しつつ後悔のない人生を歩むべきだという主張をしているのであって、孤独死を軽んじているわけではないということです。

 

物事には終わりがある、あの世には何も持っていけない

森元首相の執念ともいえるオリンピックへの活動を見ていると、なんだか切なくなってきます。

一円たりともあの世には持っていけないのです。

 

カネは手段であって、年老いたときには相対的に役割を落とすことになる。

それは、行動力が既に失われているからです。主に体力的な面で。

しかし年老いてなお、森さんは家族や利権のために、カネを取ろうとしているように見える。

 

そろそろ自分の人生を生きてもいいのではと思いますが、余計なお世話でしたでしょうか。

 

マサラタウンにサヨナラバイバイ

初代ポケモン赤・緑にこの映画「スタンドバイミー」は引用されていますが、渡る橋は最初の橋なのか、それとも汽車に追いかけられた橋なのか。

 

個人的には後者だと思います。ポケモンの主人公は、これから冒険に出て「大人」になることを要請されているのですから。

 

こんなご時世だからこそ、生きていることに感謝しよう

僕も人のこと言えたクチではないのですが。

死があることを意識するからこそ、何気ない生や日常への感謝が生まれるというもの。

ご先祖様に感謝して、身の周りの人たちに感謝して、お盆を過ごしましょう。

 

そして明日は終戦記念日。たくさんの死とともに今の日本があることも、忘れずに・・・。

今日はトトロを見ますが、例の都市伝説とやらを信じるひとこそ、自らの心に問い直してほしいです。

宮崎駿のいいたいことはそっちじゃないって。まあトトロも意識は死にも向いている作品でしょうけど。

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