引退馬の「セカンドライフ」に見る「課題」に対するファンや個々人の向き合い方とは

スポンサーリンク
一般生活

最近競馬からの引退馬にまつわる情報や、実際引退馬に触れ合う機会に恵まれ、いろいろと考えていました。

ようやく落としどころを見つけたので、整理して発表してみたいと思います。

 

スポンサーリンク

引退馬にまつわる実態

競走馬としてのキャリアを終え引退した馬の多くは、そのほとんどが引退後「乗馬」として第二の人生を歩む、とされていますが、実はこれ、名目上にすぎないとみるのが妥当です。

 

https://www.maff.go.jp/j/chikusan/kikaku/tikusan_sogo/attach/pdf/sonota-13.pdf

この農林水産省の資料を見ると、年間9000頭を超える国内馬が食肉などに加工されています。

 

https://jbba.jp/data/pdf/sei.pdf

一方、日本軽種馬協会によると、2020年の生産頭数は7500頭あまり。

 

7500頭もの馬の第二のキャリアが乗馬あるいは種牡馬、というのはあまりに非現実的です。

馬を飼育するには月10万単位の飼育代と、医学知識等が必要になります。

 

そして年間7000頭以上が乗馬になっているとしたら、町は馬であふれかえっているはずです。そうはならない現実。いかがお考えでしょうか。

 

実際の所、9割ほどの馬は殺処分、もしくは食肉加工されているという見方もあります。

馬肉生産【閲覧注意:知りたくない人は見ないほうがいい】
馬の屠畜頭数を記載しています。 知りたくない人は見ないほうがいいです。 馬肉にされる屠畜頭数。食肉として用いられる引退馬の実際の頭数はどのくらいかと疑問を呈している人がいたので、統計から概算として出しました。 関係者でも ...

 

まあ大まかに見積もっても、年間数千頭が殺処分されているとみるのは妥当な線ではないでしょうか。

 

ここで競馬や殺処分の是非を問いたいわけではない

引退馬を見学した、帰り道。

道路わきには延々と牧場が広がっています。何個も、何個も途切れることなく。

北海道、日高地方。まさしくサラブレッド銀座なのです。

 

ここで、どれだけの馬と、それにまつわる人が命を繋げてきたのだろうかと、思いをはせずにはいられませんでした。

 

生産頭数を減らせば、悲惨な目にあう馬が減るという議論は、あまりにも乱暴だと思います。

というか、馬産地の反対で絶対に実現しないでしょう。牧場が減れば現地のホームセンターやパチンコ店、飲食店もつられて大打撃を受けることになるのですから。

 

だから、殺処分の現状に衝撃を受けた人も、まずは冷静になってほしいのです。

この事実は、古くからの競馬ファンには知られていることが多いようです。その点、ウマ娘等から入った若いファンには知られていないかもしれないので、啓蒙の意味でも統計などを示して書いておきました。

 

一人ではできないことがある

個人でできないこと、それは生産頭数の調整であったり、農林水産省にモノ申して主義主張を変えさせること等です。

 

それに、生産をしているのは牧場、屠殺して食肉に加工しているのは加工業者です。

あなたはファンであったり、関係者ではあるかもしれませんが一個人にすぎません。彼らの生活にまで首を突っ込むことは、相当の事情通でない限り難しいでしょう。

 

だからこそ、一競馬ファンとしてこの課題に対する向き合い方を考えたかったのです。なんか、放っておくにはモヤモヤしそうだったので。

 

それで、結論としてはこうなります。

 

まず、この殺処分の事実を競馬ファンや国民が知る必要があること、その権利があること。

 

そして殺処分に関しては、引退馬の保護を主張する側も殺処分を肯定する側も、その中間でさえも、どれを切り取っても人間のエゴの中で馬が生かされ殺されているにすぎない、ということです。

 

馬が経済動物である以上、これは揺るぎようのない事実です。

 

このやりようのない想い、怒り、嘆き、疑問。いったい、どこにぶつければいいのか。

 

その答えは、自らです。これ以外にありません。

 

自らに問うて、日々自らができることをしていくしか、ないのではないか

そして民主主義等に基づいて意見を問われる機会に恵まれれば、ぜひ権利を行使してほしい、これは僕からのお願いです。

 

だした答え

僕は、こう考えました。

 

馬の温かさ、ぬくもり。これを人に伝え、可能な限り共生を図りたいという意思はもつ。

他方、経済動物の現状を理解することに努め、その事実を否定しない

 

つまりは落としどころを探るという方向性になります。

 

なんだか納得いかない方も多いかもしれません。

 

でもこういうことって大事じゃないですか?

 

課題の凄惨さに目をそらして納得しないまま放っておいたり、逆に無理に結論を当てはめようとしたり。そんなことよりも、現実どうするかの方が大事だと思うのです。

あなたがどうしたいのか。何日かかってもいいと思います。考えることが大事だし、また、それを人に無理強いしてもいけないのだと。

 

全てはあなたにかかっています。

 

課題、問題であるからこそ

何も現状肯定しろっていうわけではないです。

ただ、この課題・問題はあまりにも複雑で、簡単に答えが出せるものではないと思っています。

それこそ生涯という単位で議論を深めていくべき、人間と(娯楽と)食という切っても切り離せない問題なのです。

 

納得していない方に問います。

彼らを助けるとする。1頭年間120万以上の支出。それに加え事故等の保険料。

どうでしょうか。彼らをすべて助けられるのか。とても無理です。

 

殺処分を見て見ぬふりする。それも一つの答えかもしれません。

ですが、その前にぜひ馬のぬくもりに触れてみてほしい。彼らはゲームの道具ではなく生き物です。

何かの縁があって、何かの縁で死んでいく。その生涯を、燃え尽き、あるいは腐敗しきるまで何かをこの世に残し続けます。

 

僕も、競走馬を競馬の駒としてしか見れていなかった節があります。

騎手に毒づいたり、馬に文句を言ったり。決していつもブツクサ言ってるわけではないですが・・・。むしろ馬券が当たると騎手を馬を拝みます・・・。

 

馬のぬくもりに触れて気づいたこと

馬のぬくもり(息の温かさ)に触れて、ああ生きてるんだな、そう心から感じたことでこの課題にようやく向き合えたし、結論(になってないかもしれませんが)を探し求めたいと思えたのです。

 

馬の名前は、なんとなく、養老してくださっている牧場の方の仰る「悪い気」が集まりそうなので明言しませんが、検索エンジンがわからないようヒントだけ。

 

 

GIIを勝っている名馬、有馬記念を何度も3着、そして僕と同じ時を生きる30代・・・。

 

ぜひ彼らの生を肯定し、祝福してあげてください。

それが僕らにできる唯一の事です。あとは資金的援助も。

https://rha.or.jp/membership/index.html(引退馬協会へのリンク)

コメント

タイトルとURLをコピーしました