先月、長崎に旅行に行った際のこと。
ホテルにて、翌日の予定をたてるために何気なくパソコンで「長崎 釣り」と検索すると、関連ワードに「レンタル」と出てきました。
見てみると、なんと釣り公園で道具をレンタルして釣りができるとのこと。釣り好きの僕はさっそくこれを予定に組み込みました。
今回は、釣り公園の基本情報と、釣り公園のある高島という土地についてプラスアルファで書いてみたいと思います。
「高島飛島磯釣り公園」で釣り!
まさか長崎にきて釣りができるとは思いもしませんでした!
一応魚をさばくためのハサミと手拭き用のタオルはコンビニで事前に購入しています。
まずは高速船で高島へ
出発地は、長崎の路面電車「大波止」下車後、大きな商業施設「ゆめタウン夢彩都」方面に歩いて10分ほどで到着するフェリーターミナル。詳しくはgooglemapで見てみてください。
ここから、「野母商船」の窓口脇の券売機で高島行きの「健康・釣りパック」を購入します。
値段は2230円。往復なのでちょっと高めですが、釣り公園の入場料と往復運賃をプラスしたものよりも若干の割引となります。
ちなみに、ここでは小さな券が出てくるだけです。ちょっと不安になりますが、ちゃんとした券は釣り公園入場時に係の人からもらえます。
これが帰りの高速船の券にもなりますので、なくさないように、海に落とさないようにしましょう。
高島まで30分強の船旅
海から見る長崎というのはまた格別。住宅が山に張り付くように建っていたり、大型船のドックがあったり、景色に飽きることがありません。
なお、便数はとても少ないので、事前に調べてから行くことを強くお勧めします。
路面電車と同じ感覚では乗れないのでご注意を。
高島到着後はバスで釣り公園へ
高島到着後、港から釣り公園へ歩いていくこともできますが、バスが待っていて目的地を告げると100円でそこまで連れて行ってくれます。運賃は先払いです。
徒歩では15分ほどなので、歩いてもいいですが朝イチで行く場合は場所取りの関係もありバスのほうがよさそうです。
券を釣り公園受付で見せる
最初に窓口脇で買った券は、小さいので絶対に無くさないように注意しましょう。これが釣り公園の入場料と帰りの高速船の券の引換証となります。
これを見せて、帰りの券を受け取った後「道具をレンタルしたいです」と告げて下さい。
道具はブラクリ仕掛け(カサゴ)とサビキ仕掛け(アジ等)から選べます。
レンタル代金はリール付き竿と一通りの仕掛け・バケツ・アミコマセ(アミ姫という最初から溶けているコマセです)であわせて1000円ちょっとでした。
レンタル道具はこんな感じ
せっかくなので公園内の行ける所まで行ってみました。
先端部にはエギングをしている2名のみ、途中には広い釣り場に人っ子一人おらず不安に・・・。
この突端から足元を見るとすさまじい数の魚が見えました。受付で「青物が入っているのでアジは釣れるか微妙」と聞いたのですが、とりあえず魚はいるようです。
レンタル道具一式です。投げ竿にサビキがセットしてあり、さらにサビキの先にコマセカゴがついていて、コマセカゴにアミ姫を注入するだけです。
サビキはよくあるピンクスキンですね。
釣り道具について詳しくない方は、入り口で係の人にちゃんと聞いたほうがいいです。
釣果は・・・
さて、竿を伸ばし、仕掛けを落とすと魚が群がってきます!
ものすごい魚群です。
釣りあげてみるとトウゴロウイワシでした。ひったすらトウゴロウイワシしか釣れません。
たまにネンブツダイも釣れます。アジはどこだ・・・
その後釣り公園内を歩き回ってアジを探しますが、ダメでした。
スズメダイに
ナガサキスズメダイ?釣りあげると水中では鮮やかな青色をしているのに、すっかりくすんでしまいます。
ひたすらエサ取りがサビキに群がってきます。これはこれで楽しいですが、アジが釣れないので焦ります。釣り公園閉園の17時が近づいてきます・・・。
駄目でした。
高島の栄光と人懐っこい野良猫
この島は、かつて炭鉱があり栄えた島だったようです。
その栄光は、島に立つ岩崎弥太郎像に偲ばれます。
また、島には炭鉱住宅の廃墟が残されており、5階建てくらいのマンションが廃墟と化している光景は、なかなか他では見ることができません。
今ではすっかり栄光を失ってしまった島ですが、かわりにこの島には人懐っこい猫がいます。
人相の悪い猫と目が合うと、魚も持っていないのに一目散にこっちに向かってきます。
異様に人懐っこいというか、もう無邪気に足に体をこすりつけられてこっちがビビってしまいました。北海道の漁港の猫は図太い・釣りしてると足元に魚を集ってくる・魚盗む・人相悪いといいとこなしですが、こっちはかなり人なれしています。きっと地元の人に愛されてるんでしょうね。
「高島 野良猫」で検索すると、色々な話題が出てきます。駆除の話、駆除よりも虚勢を続けたほうが猫の数は減るという話、地元の有志と行政とのやりとり・・・。
帰りの船を待ちながら、スマホで記事を見ながらこの島の猫に思いをはせる、短い旅の終わりでした。
目当ての魚が釣れなくとも楽しいですよ!
ただ、やっぱり釣れるのは朝マズメでしょうね。昼にフェリーターミナルで大勢の釣り人とすれ違ったので、おそらくは皆高島からの帰りなのだと思います。
今回は夕マズメ狙いでしたが、エギングの方が2人だけしかおらず、広い釣り場は閑散としていました。もし始めていくという方は、朝一番の船で行くといいと思いますよ。
ただ、目当ての魚は釣れずとも、無限に湧くネンブツダイとスズメダイが釣れるし、なんなら漁港で猫と遊んでも時間をつぶせます。
時間を忘れて楽しめる、そしてある意味時間の止まった島、高島。ぜひ訪れてみてください。
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