ウグイのいる川、多摩川
猛暑が過ぎ去った2010年10月の東京。
いつもの多摩川にやってきた僕。
迎えてくれるのは、いつものウグイたち。
このウグイこそが、僕の釣りの原点です。
多摩川の釣り人に、多摩川に住む代表的な魚のうち、オイカワとウグイとコイとスズキ、どれが好きかと聞いたら、ウグイと答える人は少数でしょう。
でも僕は断然ウグイ派です!
はじめて釣りあげた魚ということもありますが、何よりもいぶし銀の美しさに、当時から惹かれていました。
北海道に引っ越してきた今では、僕の中でも、海でよく釣れる食べれないお邪魔虫となってしまっています(正確にはウグイの中でも北海道のものは種類が違うのですが、それはまた別の話)。ですが、川で釣れるウグイというのは今でも、格別に銀色に光り輝く宝石のように感じられるのです。
シルバーを引き立たせるのは、尾ひれのオレンジ色。これがなかったら大分見た目の魅力減でしょう。
ある魚への愛着
普通、こんな執着的に一種の魚を見る人というのは、変な人かもしれません。それか、その魚を専門に研究される学者など。
最近では、上皇陛下が新しい種類のハゼを発見されましたね。
魚と言えど、その一種一種に、人を惹きつける何かがあるのかもしれません。
さてさて、ウグイの魅力にもう一つ、厳しい環境でも生きていける”力強さ”というのがあります。
こんなタワーマンションの足元に、彼らは生きているのです。
さらには、かつてこの多摩川の酷い汚染。そんな中でもウグイは生き残ってきました。
いまではすっかりきれいになりましたが、流れている水のほとんどが下水処理された水道水だという話もあります。
彼らの力強さに
運命に翻弄されながらも、着々と種を繋げていく、ウグイ。
今では僕も彼らをリスペクトしていますが、当時の僕には”生きる宝石”という感覚が強かったです。
あなたも、もし魚に触れる機会があったら、”推し”を見つけてみませんか?
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まだ
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