競馬をやめた先にある、未来について。

競馬をやめてからも何度かスリップ(再開してしまうこと)したりその度死にたくなったりを繰り返していましたが、ようやくギャンブルはギャンブルなんだ、という角度から競馬と付き合えるようになってきました。

 

今回は、競馬をやめたその先にある、未来について考えてみたいと思います。

 

競馬とスッパリ分かれようと思うから、やめられない

まず最初に、これはギャンブルをはじめた、競馬と出会ってしまった者の宿命です。そして、これは僕がこれまでやめよう→やめられないという流れの繰り返しの中で、嫌でも悟らされたことです。

 

なぜか。競馬というギャンブルでの散財は、罪悪感と関係性が強いからです。

 

競馬で負けて罪悪感を持つということは、どこかでまだ競馬に執着している、割り切れない感情の裏返しなのです。

 

考えてもみてください。クレーンゲームで500円失っても、クレーンゲーム好きでなければ、悔しいと思ってさらにつぎ込んだりしません。それと同じで、負けて悔しいというのは、繰り返しになりますが、好き=執着の裏返しなのです。

 

スッパリやめる、聞こえはかっこいいですが、無理なものは無理。ここを読んでいるような方なら、わかっていただけると思います。

 

そのうえで。

 

やめられないものを、どうやってやめるのか。

 

僕は、精神病の寛解と、ギャンブル依存の回復は似ているのではないか、というところからヒントを得て、「適度な付き合い方」をすることを心がけました。結果、適度な距離感で、たまーーーーーーにやるとしても数千円。家計に打撃を与えない範囲で競馬と付き合えています。

 

精神医学では、病気は完全には治らないとされている

よく精神医学では、精神病が治ることを「寛解」といいます。その意味は、数学の漸近線のごとく、限りなく0に近い形で病気は治るけれども、決して0=完治はしない、ということです。それは、精神病に合わせて、脳の器質が変化してしまったからです。その変化は元には戻りません(ここらへん間違ってたら指摘ください)。

 

競馬=ギャンブル依存症も、ある意味では精神病の一種なのですが、それはともかくして。

 

治ることはない病であることを認識しましょう。そのうえで。

以下の治療方法を取ってみてください。無理そうだな、と思ったら、遠慮せずに自治体の心療内科やギャンブル外来、治療施設などを尋ねるべきです。ギャンブラーズ・アノニマスという、全国のキリスト教会で行われる自助会もありますので、気になる方は検索してみてください。

 

やめた先の、未来=希望を考える

競馬は1年中行われていて、拘束時間も長いギャンブルです。これには意義もあるでしょうが、負けているのにやめられない、最終レースまでやってしまう場合を想定します。

 

時間は遡ることが出来ません。これは何も競馬の結果を仕入れて過去に戻るというユメではなく、むしろ未来をユメ見るための希望を、心に刻んでほしいという意図があって書いています。

 

どういうことか。時間は、遡ることが出来ないからこそ有限で、だからこそ、未来に向けて競馬の穴を埋め得る行為は、未来への希望、即ち自己投資しかないということです。

 

わかりづらいかもしれません。競馬に使ってた時間。暇で苦しいです。僕も死ぬほど味わってます。

 

このぽっかり空いた虚無空間を、どうやって埋めることができようか。我々はそのことに、決まって絶望するのです。

 

では、どうやって埋めるか。

 

その前に、我々がなぜギャンブルをするのか、競馬をするのか、好きな馬を追いかけるのか考えてみましょう。

 

間違いなく、金銭を稼ぐという成功体験を、忘れられないからです。

もう一度、あんな腹のスカッとする体験をしてみたい。

そんな未来=希望が、我々を惹きつけているのです。

(馬券は買わず馬だけ追いかけるという方はこの限りではありません)

 

 

その希望を、書き換えてしまいましょうよ。

 

自らを高めることで、自らの未来を切り開くという希望に。

 

つまりは、競馬で待っている未来、その主語を自分の成長に置き換えてしまおうということです。

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急にギャンブル列車は止まらない

といっても、ギャンブルは急にはやめられません。

 

いいじゃないですか、たまにスリップしても。

本当に、競馬のCMを見たとか、スリップはひょんな事で起きますからね。

 

長い目で、すこーしずつ100を0に近づけていく、漸近線のような曲線を意識してください。

 

 

僕の成長に向けた目下の課題は、読書

 

本を読む人だけが手にするもの
藤原 和博
日本実業出版社
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たまたまこの本を読んで、僕は強く感銘を受けました。

 

結構いい加減な、根拠もないことも書かれては居ますが、大筋には同意できるからです。

この本の事は、いずれまた書くかもしれません。

 

つまりはこれから、読書で、自分だけではなし得ない知識の獲得を目指そうと。

 

 

スポーツでも他の趣味でも、なんでもいい

希望を見出すのに、高邁さも何も必要ありません。

 

その上で、たまーーーーーーーーーに競馬場を覗いたり、引退した種牡馬に「楽しい時間をありがとう」と感謝しに行ってもいいです。

 

僕は後か不幸か、北海道に住んでいるため馬には会いに行けますが、競馬シーズンは短いです。だからスリップせずにいられるのかもしれません。

都会は誘惑が多いというのは事実です。

 

ですから、自分なりの生き方を模索する必要があるでしょう。

 

結びに

競馬場で見る馬と、種牡馬になったノホホンとした元競走馬の、なんと目が違うことか。

 

目が全然違います。競馬場に居る競走馬は、本能なのか何なのか知りませんが、一様に狂った目をしています。

対して種牡馬は、種付けシーズンが終わると優しい目をしています。行動も落ち着き、馬本来の個性さえ見せもします。

 

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情報では知っていても、実際に会って確認するまで、完全には理解できませんでした。

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色々体験してみると、案外楽しいものです。あなたも競馬だけにとらわれない、よい人生を送ってください。

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