北海道に移住してから5年以上。思えばあっという間でしたが、この北の大地と人が僕を育み、高めてくれたのだと思います。
このコロナ禍に世界が脅かされる昨今、地方移住を考えている人も多いはず。そんな人のために、地方移住とはなんぞや、ということを説明したいと思います。
はじめに言っておきますが、地方移住とは現実の連続であり、夢想するような理想的な暮らしはあり得ません。現実の連続であるが故に、地方移住とは日常であり生き様なのです。
確認しておこう!北海道の実情
地震:日本に安心できる場所はない
身もふたもない話ですが、地震関係において日本に安心できる場所はありません。
2019年12月、道北宗谷地方の豊富町を震源とする地震が発生、震度5弱を記録しました。
ほとんど地震がないといわれる宗谷地方でさえ、震度5クラスの地震が実際に発生しているのです。
実際にほとんど地震のないヨーロッパであれば、一度こんな地震が起きれば大変なことになります。
ですが、北海道でさえこれが日常なのです。
状況が差し迫っている大地震として、ご存じかと思われますが千島海溝地震があります。
M9.0以上、20mを超える津波が発生するといわれており、沿岸地域は警戒が必要です。
災害:夏は台風がくるし冬は吹雪がやばい
夏。これも記憶に新しいと思いますが、2016年の8月、5個の台風が接近あるいは上陸し北海道に被害をもたらしました。
冬は、幌加内町朱鞠内などが豪雪地帯として知られていますが、むしろ危険なのは春先の道東・オホーツクのドカ雪。
あっという間に水分を含む数十センチの雪が降り積もり、車などは動けなくなります。その時もし車内に居れば、命に関わる事態となります。
人間:噂好きでお節介だけど人見知り
これは標準的な田舎という感じ。人と人との距離が広く、風通しはいいです。
ですが噂話は雪に閉ざされる冬などの娯楽であり、都会人からするとかなりシビアです。
まあ全国的に「田舎あるある」でしょうけど。
人見知りなのは北海道人の特性、かもしれません。札幌ドームのファイターズ戦、プロ野球らしくビジョンにお客さんが大写しにされますが、東京に比べ観客の反応は控えめです。
僕もコミュ障なので、この点は居心地がいいです。
自然:豊かで広い
これはもう説明する必要はないでしょう。
広さも道外とは段違いです。
結論:居住地とは生き様だ!
北海道には、たまたま縁があってたどり着きました。
本当に、たまたまだと思います。そして、僕がそれを自ら選択したからです。
人にそれを勧めるつもりは毛頭ございません。
移住に、北海道である必然性もないと思います。
むしろここで問われるのは、なぜあなたが北海道を選択するか、という理由です。
ひとつ言っておきたいのが、居住地とは生き様そのものを表したものである、ということです。
もし現状の自分や暮らしに疑問を持っているのであれば、地方移住も一つの手といえます。
何かに依って立つことは大事です。自立とは依って立つことだ、といいますよね。
ですが、環境に甘えて文句ばかり言ったりするのは、少々もったいないです。
不満があるならば、何かしら選択し行動を変えていく必要があります。
どこに移住しようが、その土地にコミットすることは大事です。
それが、何も北海道でなくともよいのです。
終わりに
逆に、北海道をあなたが望んだ、もしくは候補地とした理由は何でしょうか?
自らにしっかり問うてみることが、今後自分の人生を輝かせることに寄与することでしょう。
地方移住ありき、安全の確保ありきだけでなく、生き様をどう描くか、という人生設計の観点から考えてほしいのです。
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